千佳室

主にゲームの世界観やらの深掘り考察感想などが多いようです

碧の仮面をやったらスグリ限界オタクになった

※ネタバレ


↑碧の仮面プレイ記録(Twitch)

youtu.be
↑抜粋

以下配信内で細かく言及してないこととか捕捉とか

スグリはどうしてああなってしまったのか

ずっと姉という生き物もの押さえつけられてきた気弱な弟という生き物ゆえ力に憧れた。ブル学がポケモン勝負を学ぶ場というのがそれをブーストし、鬼さまを3対1で敵を薙ぎ払った”強いヒーロー”と見て憧れた。
住処の穴の前で「勝負すれば出てくるかな?」と、強い奴が好きと推測(断定)してるのが特に顕著で、友達になりたいならそこに並び立てるほどの強さがなければならないと思いこんでいる。
主人公が特別で強いから選ばれたと思いこんでいる。コライドン/ミライドンを連れていたのもその思考に拍車をかけた。だが実際にはコライドン/ミライドンもオーガポンも主人公が強いからなついたのではなくて、寄り添ってくれたからなついたのだ(それとは別に実際に主人公は特別すぎて強すぎたから思い込みを加速させた。タチが悪い。あまりにも無情…)。
スグリがオーガポンの本質を理解せず己の理想だけを押し付けて、自分の気持ちばかりが先立って寄り添えてないのがまさに未熟で視野の狭い子供で、生々しくて、それでもそのどうしようもない執着心を思えば、長年憧れ焦がれ続けた存在をぽっと出の主人公に奪われてしまうのがあまりにも…あまりにも…。
のけ者にされたところを自分と重ねて、誤解を解くために奔走したのは大変立派だと思うし、オーガポンのためにならないとか余計なお世話だとまではいかないが、そもそもオーガポンは別にそれを望んでたわけではなく、別行動で一人でそれをやったからオーガポンはその様子を見ていなくて、絆を深める機を自ら逃しに行ってしまった結果に…。
何から何まで噛み合ってなくてもう…あんまりだよこんなの…。未熟な子供ゆえの勘違いと空回りの挫折EPというにはあまりにも重すぎる…今後それを乗り越えて成長したり新しい大切なものを見つけていくのだろうけど(円盤で彼ら姉弟の成長と救いがあることは疑ってない)今の、今までの彼にとってはその人生で数少ない拠り所で救いだったんだよ!それを!それを主人公が奪うのかよ!そんなのってないよ!
とはいってもこれだけオーガポンへの認識違いがあったのを見ると、もし主人公がいない状態で出会えていたとしてもうまくいったとも思えないんだよな…。
ただオーガポンが最初に出会ったのが主人公ではなくスグリだったら…お面を受け取るぐらいはしてくれてたと思うんだ…どうして…ただちょっと間が悪かっただけで…。

オーガポンを譲れたら?アホかアアアアアアアアアアアアッッッッッ!!!「オーガポンの気持ち考えなよ」!!!!!オーガポンは物じゃねえ!それで誰が幸せになる!わがままだと分かっていて、負けると分かっていてそれでも割り切ることなんてできなくて自棄ぎみに主人公に挑んで散っていったスグリへの最大の侮辱だ!
とはいってもこのゼイユのセリフさ、じゃあ「スグリの気持ち考えなよ」だし「主人公の気持ち考えなよ」とも返せるんだよな…。みんなが幸せになれる方法なんてないんだ…。だから折衷案で主人公今すぐスグリと結婚しろ!3人で仲良く暮らせ!な!?そうしてるうちにスグリもオーガポンの本質に気づくだろ!な!?

力に固執してきたスグリはEDで更に力に固執するけどその力で主人公からオーガポンを奪おうとかそういう事を考えてるのではなく(完全に諦めがついて割り切れてるわけではないだろうけど)、力がなければ欲しい物は手に入らないとますます力への固執を増大させてしまって、自分が敗れたのは主人公に力で及ばなかったからだ、オーガポンの友達になるに相応しいだけの力がなかったからだ、力がなければまたこんな想いを味わう、だから強くなるんだ、と思い込んでると想像。
なので円盤では主人公に並び立てるように強くなったおれを見てくれ!みたいな方向性で来ると思われ。別に主人公を憎んだり恨んだりは全くしてないんだよ。そうなっても、主人公に当たり散らしても全然おかしくない展開だったのに(もちろんその感情がまったくないわけではないだろうけど)、彼はそうしなかった。だって主人公が好きだから、友達だと思ってるから、憧れの鬼さまが主人公を選んだってそれは主人公が悪意を持って奪ったわけじゃないとわかってるから、主人公は強くて特別で憧れの人だから…。
だからさ…自分が弱いせいでオーガポンは自分を選んでくれなかったけど、そのオーガポンが認めた主人公に並び立てるような強さを手に入れられれば、そうして主人公に認められれば、自分がオーガポンの相棒になれなかったとしても自分を誇れるようになれるって思ってるんじゃないかって…。
そうじゃないんだよな…全部間違ってるんだよな…。だから円盤ではその間違いに気づいて成長する話が見れるんじゃないかと。
ゼイユもゼイユで言動に問題はあって、一概にそれが悪いこととは言えないんだけど、それがスグリをこじらせたところがだいぶあるし、作中ではそれをたしなめられたり反省するようなシーンがなかったので彼女もそれへの向き合いと成長が見れるんじゃないかな。見せてくれよ。
いやこうも2人に掘り下げるべきことが残ってると円盤から登場するキャラやブライアの掘り下げしきれる!?メインはスグリとゼイユ、ブライアで他はサブキャラぐらいの立ち位置になるのかなあ?
メタ読みというかゲームシステム読みで主人公の手持ちに入った後でオーガポンがシナリオに関わってこなさそうに思えるんだけど、他人の手持ちになったからってそのポケモンと友達になれないわけではないんだよ。スグリが真にオーガポンのことを理解して、オーガポンが心を許してくれれば友達にはなれるはずなんだよ。
逆に現状のスグリはあまりにオーガポンのことを理解していないので、そうしているうちは友達にはなれないし、選ばれなかったのはそれゆえなんだよね…。

誰も悪くないんだよ…致命的に環境と間が悪すぎただけ…スグリがオーガポンに勝手な幻想を抱いたのも彼のせいじゃないしその環境を生んだキタカミや姉が全面的に悪いわけでもないし、主人公が来たことやその行動が間違っていたわけでもないし…。


・人類は愚か
長年信じていた伝承が実は間違っていたってコロッと信じて掌返しするのはさあ…(それだけスグリが真剣に訴えたってことだろうし田舎の規模感だから全員に伝えられたんだろうけど)これは田舎の民度どうこうじゃなくて人類の民度だと思う。P5で見た。
コロリと掌を返して「オーガポンかわいい!」とか言い出すのほんとゾッとする…するけど…こういうのも未知への恐怖でもあるんだよな…彼らは伝承で聞いた怖い鬼と勇敢なともっこさましか知らないわけで…実際にともっこさまを見た人がガラ悪くない?みたいな事行ってたりもしたし(復活時に「ダークヒーローなのね!」とかほざいてた奴とかはまあ愚か人類~~~!ってなるけど。うん…人間は先入観、バイアスなしにものを見ることなんてできないし…これまで自分が信じていたものが何のきっかけもなく間違いだなんて考えられないし)。


・伝承はどこまで信じていいの?
で真実の伝承はどこからどこまでが”事実”なのかという。口伝でしか伝わってない以上情報の欠落は少なからずあるだろうし、ヤアンじーちゃんの語り的にそれが事実ならなんでそれを知ってる人がいるの?という。それは「男」しか知り得ない情報じゃない?しかし「男」の退場後も話の続きがあるのも謎。
もっこはテラスタルエネルギーで今の姿になったっぽい、で単にお面につけられた結晶を求めて襲っただけっていう流れかな。てらす池の方がエネルギー多くね?という疑問も有るが、当時からてらす池があったか不明だし、あったとしてもすでにお面に加工された結晶の方が力を引き出しやすいということかも。
もっこ達は本当に悪なのか?というところで、害意があったのではなくオーガポンと仲良くなりたいから嫌がらせするあれの感じでお面を奪ったとかない?みたいな説も浮かんだのだが、オーガポンの持ってない状態のお面を奪いにセンターに行ってるし、その状態でオーガポンの家にカチ込んでるし…いや?お前のお面俺達が持ってんぜ~ほらほら取り返してみろよ~?って?さすがに苦しいか…。
描写的にテラスタル周りの匂わせがすごいのでそっちと考えるのが自然よね。
どうして復活したの?スグリが社を殴った直後に現れたので、スグリの望みに呼応して彼の持ってたお面の結晶の力で復活した?が有力か?
いや待てよ?スグリの望みはオーガポンと友達になること…えっちょっと思いつきで考えた上の説まさかある…?
また力を渇望してるのでお面の持つ力を狙う…?
そもそもともっこは本当に死んでいたのか?実は死んでなくて生き埋めになっててお面の匂いに釣られて出てきたみたいなことは?でも出てきた時光が派手に立ち上ってるから自力で出てきた感じではないよね。テラスタルエネルギーで復活したと考える方が自然か。またここの光がダイマックスのそれに似てるしその後の戦闘時なんかでかくなってる。ダイマックスとの関係性の示唆。まあメガシンカZワザダイマックスも本質的に同じもの疑惑があるしテラスタルもそうなんでしょう。
元々別のポケモンだったのがテラスタルエネルギーで(推測)どくのくさりを得て姿を変えたとのことだけど、作中で復活した際に今の姿になったってことない?お面と実物の印象が違うってセリフもあったし(もちろん伝承で姿まで正しく伝わってないというところもある)。真実の伝承語りのビジュアルでは今の姿で描かれてたけど、口伝で姿まで正確に伝わってるはずもないし、いやメタ的な表現上の都合ってこともないか。当時は姿が違ったのならここのビジュアルも今と違う姿で描くのが普通か。
看板に描かれてた人間の謎(オーガポンと一緒にいた「男」ではない…?)に、「けらいポケモン」って何の家来?っていうのは円盤で掘り下げがあるのかなあと思いたいが。主君がいるならそいつの命でお面を狙っていたと考えるのは自然だが…主が伝承に残らないように巧妙に己の存在を隠していたのならなんで怪しい人影は看板に絵だけ残ってるのとか図鑑に「けらいポケモン」と記載があるのとか。
全てを疑え。だが、では一体何を信じれば良いのか?何を信じ何を信じず考えれば良いのか?思考の泥沼。
いくら憶測に憶測を重ねても作中で明言がない以上永遠に答えは出ないのだけど、そんなもん昔からポケモンの常だし、答えが出ないから考えるのが楽しいんだよ。

また「人間」じゃなくやたら「男」と強調されてたり、オーガポンが♀なのがまさに「人と結婚したポケモンがいた」を想起させるし、絶対それを狙って描写してるけど、それももちろん明言はない以上確定ではないし、そうとも考えられるけど絶対にそうとは限らない。愛の形なんてそれだけではないから。

「男」は何処に行ったのか?
「争った跡だけ」死体が残ってない、お面を奪った3匹を追って途中で力尽きてそのままオーガポンと再会できないまま果てた?だったら死体を誰かが見つけて記録が残ってそうだけど?
なんらかの理由でオーガポンにすら何も告げずに去らねばならなかった?なんで?まさかともっこの主君が「男」でずっとオーガポンを騙していた…?
単に口伝による情報ロス?駄目だ推測するにも何も情報がない何もわからない。

ああっ真実の伝承語りビジュアルでイヌの上にもう1匹なんかいるわ!ご丁寧に「3匹」じゃなくて「数匹」って言ってるし!暫定こいつが主君で3匹が「けらいポケモン」の所以か!?こいつの存在も口伝による伝達ロスで存在が曖昧になって、オーガポンに成敗されたのは3匹だけってことか!3匹がお面持って喜んでる間どうしてたの?オーガポンにも見つからずに…いやお面持ってない、3匹と一緒にいなかったから見つかってたとしても関係者と思われずスルーされた…。
この主君は一体どこに行った!?「男」の行方と関係が…ありそうすぎる…。桃太郎…。
看板に描かれてたともっこと一緒にいるやつモロに桃太郎っぽいし明らかに人間だよねこれ…。


ところどころでひぐらしを連想させるような構図があって、祭の日を堺に世界が(伝承やゼイユ、スグリの印象の反転とかね)一変しちゃうのがあまりにもひぐらしで食べた味だった(やってる時の自分いくらなんでもスグリを症候群ネタで茶化しすぎだろ)。

・おとしものから見るポケモンの生態(リモートわからん学会)
パルデアウパーとジョウトウパーのおとしものが同じ!リージョンフォームでタイプも生態も変わっているはずなのに共通!ゲーム的な都合?いやいやこれぐらい別枠で作ることだってそう工数かけずにできるはずだ。パルデアにいてキタカミにいないポケモン、キタカミにいてパルデアにいないポケモンはいくらでもいるから分けることがゲームプレイに不都合なわけでもなし、これはポケモンの生態を語ることにおいて意味のある要素だ!で?そこから分かることって何?…わからん。生物の生態は専門外なんだ…。

絶滅したはずのヒスイバスラオ(しろすじ)がド田舎の奥地でまだ生き残っていた!心が踊るなあ!
というのはさておき、図鑑にはあかすじあおすじと別種の可能性があるとか書かれていたが、ウパー同様におとしものがあかあおと共通!これは同種のリージョンだろうが!同種だろ!?同種なんだろ!?別種というならおとしもの別にして「バスラオのキバ」と「バスラオのウロコ」とかにできるはずだろ!?こういう生態を深掘りするのにゲームシステム上の区分を根拠にするのは意義のあることかと思います。

また上記の一方で同種であるはずのバルビートイルミーゼはおとしものが別…。同種だけど生態が大きく違うということなのか。
メタ的な都合でまあ、同種だけど雄雌で区分上別のポケモンとして扱われてるし名称も違うし…名称違うからおとしものを共通にできないというゲーム設計上の都合もあるにはあるだろうなとも。
ただまあ…マナフィに進化しないフィオネマナフィのタマゴから生まれるとかもあるし(進化方法が見つかっていないだけとも言えるが)、タマゴからどちらも生まれるといっても同種であるとは限らないかもしれないし…永遠に答えは出ない!とりあえず興味深い!ワクワクする!楽しい!とだけ受け取っておこう!ポケモンは不思議な生き物!